023/8/1(火)「人権教育実践報告会」での報告内容紹介
猛暑が続いていますが、皆さんお変わりありませんか。
小生5月以降体調不良で三國さんに会長代行をお願いしてから、既に3か月近くなります。その後新しいスタッフや希望者が来室され、多少懸念していたスタッフ不足感は多少緩和されたと聞き、安堵しています。
去る2月に蓮田市社会教育課より、埼玉県の「人権尊重社会を目指す県民運動」の一環として、毎年開催されている東部地区人権教育実践報告会にて蓮田教室ボランテイアの会の活動や外国人の人権にかかわる取組等の紹介を要請されました。
途中のZOOM準備会議等を経て、7月28日(金)吉川市中央公民館にて三國さんより報告が行われました。
以下は、三國さんの報告内容原稿をそのまま掲載したものです。報告印刷文は、頁毎に2列に分割されていますが、本HPではソフトの関係上、そのまま転写できないため、一行に変換してあります。
【第1分科会】
多文化共生社会の実現に向けて
―地域日本語教室の取組を通して―
蓮田日本語教室ボランティアの会
副会長 三國 隆夫
1 はじめに
本教室は蓮田市の南東部に位置する蓮田市勤労青少年ホーム集会室を借用し、毎週日曜日に活動を行っている。当施設はJR宇都宮線蓮田駅西口から徒歩10分ほどの場所にあり、駅周辺に住む外国人にとっては比較的通いやすいところである。
本市の人口は61,193人(令和5.4.1現在)、そのうち市内在住外国人は798人おり、近年増加傾向にある。
本教室は一昨年度、開室20周年を迎え、これまでの学習者は延べ百数十名を数える。今年度は14名の外国人学習者が在籍し、毎日曜日、日本語の学習に励んでいる。
2 蓮田日本語教室の目的
本会の会則第2条(目的)には「蓮田市及びその周辺地域に住む外国人が、日本語を使って自立した社会の一員として生活できるようにするために日本語の習得に対して援助を行い、もって地域における多文化共生社会の実現に寄与することを目的とする」とある。
3 外国人学習者の生活上の諸問題
以下は、外国人学習者が来日後の生活で困難を感じたことなどについて聞き取りしたことをまとめたものである。
○ことばの壁の問題
・職場や学校などで日本語がうまく伝わらず、コミュニケーションに困ることがある。
○文化の違いによるトラブル
・ゴミの出し方をはじめ、日本の文化や習慣が理解できず、目的や意図がうまく伝わらずトラブルになることがある。
○生活上の問題
・子どもが日本の学校に適応できるか、いじめられたりしないか心配だ。
・物価が高く、住居を見つけるのがたいへんだ。
○その他
・不安定な雇用や不十分な給与を受けることがある。
・長期滞在ビザを取得するために手続きが複雑で条件を満たすのに苦労する。
4 日本語教室における活動の概要
(1)外国人のための日本語教室の開催
<開催> 毎週日曜日10時~正午
<回数> 年間45~48回程度(年末年始及び選挙投票日を除く)
① 定例的な日本語支援
・休憩時間等における学習者間の交流 ②イベントの実施による異文化交流
・7月上旬 七夕スピーチ会
・1月中旬 新年会 書初めや日本の伝統的な昔遊び体験 等
・外国の料理紹介等の文化交流行事
(コロナ禍以前に実施)
(2)外国人児童生徒の日本語学習指導
・市内小中学校での取り出し授業の実施
(3)外国人と地域住民の相互交流の推進
・学習者の在住自治会の地元有志と公園花壇の花の植替え作業の実施
(4)その他
①目的達成のための諸活動
埼玉県多文化共生キーパーソンとして外国人に行政情報や生活ルール等の伝達、生活相談などを通して外国人住民と行政との橋渡しの活動に協力している。これは県から日本語教室スタッフ等への依頼(委嘱)によるものである。
②学習者から見た日本語教室
20周年記念誌(2022.7月発行)は、スタッフ・学習者の寄稿文、活動年譜、統計資料が主な内容であり、右に掲載した文章は来日6年目の 学習者による寄稿文である。(レイアウト上最後に掲載)
5 おわりに
日本で暮らす外国人にとっては、特に「ことばの壁」が最大の課題である。公共機関の公文書をはじめ、学校からのお便りなども外国人保護者にとっては理解するのにたいへん苦労されている。公共機関では在住外国人が多国籍化していることを踏まえ、「やさしい日本語」を使用した情報発信が求められている。日本語教室スタッフも機会をとらえての研修が期待されている。
また、私たち日本語教室スタッフと学習者は「教える、教えられる」という関係ではあるが、スタッフも教え方を考えたり、学習者の母国の文化などを学んだりという意味では、互いに学ぶという立場にある。
これからも互いに尊重し合い、学び合う姿勢を大切にし、多文化共生社会の実現に向けて実践を積み重ねていきたい。
(20週記念誌に掲載された旧学習者の寄稿文)
寂しさを乗り越えて頑張る
私は ○○と申します。ベトナム出身です。2016年1月、21歳で情熱と希望を胸に抱いて技能実習生として来日しました。初めて家族と離れて自立しなければなりませんでした。日本の生活に慣れるため、千葉のセンターで3か月間、日本語や日本の風習を勉強しました。私はそこでテト(ベトナムの旧正月)を迎えました。周りにベトナム人がいるのに、家族が恋しくて孤独を感じました。
2016年4月に、埼玉県蓮田市にある会社で働き始めました。日本語をあまり理解できず、仕事でわからないこともたくさんありましたが、周りの方が大変親身になって教えてくれました。両親のように私のことを気にかけてくれる人もいました。私はとてもうれしくて、ホームシックにならずにすみました。毎日昼休みに同じ職場のHさんに日本語を教えてもらいました。代わりに私がHさんにベトナム語を教えました。
しばらくしてから、私はHさんに蓮田日本語教室を紹介してもらいました。私はそこで2年近く日本語を学びました。教室に来ている仲間は、楽しい方ばかりでした。ベトナム人も勉強しに来ていてとても心強かったです。ほかに、中国、インドネシア、タイの方なども参加していました。日本語教室では、新年会や七夕スピーチ会などがあり、学習者が母国の風習や伝統について話します。それを聞くことで、相手のことをより理解し、親しみをもってお互いを尊重することができるようになります。また、同じ境遇の仲間と過ごすことで、彼らが寂しくても明るく前向きに過ごしていて、自分も見習おうと思いました。
日本に来て今年(2022年)で6年目になります。日本での生活や仕事にもすっかり慣れ、当初抱いていた情熱や希望も満たされて充実した日々を過ごしています。それでも年末が近づくと、両親に会うことができないので少し寂しい気持ちになってしまいます。そんな時は、職場や日本語教室の方がそばにいてくれることを心の支えにしながら、将来のために最善を尽くそうと自分に言い聞かせて頑張っています。
日本語支援の様子
七夕スピーチ会
書初め体験
お正月の昔遊び体験1
お正月の昔遊び体験2
花の植替え作業(休憩時)
2022/11/7
先にメールにてお知らせしましたように、蓮田日本語教室の受け入れ学習者と対応スタッフの来室割合が教室創立以来、今年9月以降に初めて1.0を超え、10月は1.3と更に増加し、一部スタッフに複数の学習者を担当していただいているタイトな状況にあります。 学習者の8月以降の急激な増加は、市役所市民課近くの教室PRポスターポケット設置の効果が表れていると考えています。今後、スタッフ募集も更に力を入れる必要があると感じています。
スタッフについては、4月以降5名増えましたが、来室のきっかけに「広報はすだ」を指摘された方がいました。 この点については、「広報はすだ」の外国人学習者募集記事は今年8月から毎月掲載されるようになり、更に同報の11月号以降、「スタッフも募集中」といった文言が追加される予定で、その効果を期待したいところです。
スタッフ皆さんからの、学習者・スタッフ募集等について、何かアイデアがありましたらお知らせください。
野村
2022/7/12
蓮田日本語教室ボランテイアの会の学習者やスタッフを募集呼びかけメッセージが、教育委員会が7月に発行した生涯学習団体情報誌「学びま専科」今年度版に掲載されました。本誌は年1回の発行となります。実サンプルを7月17日に教室に持参します。
別途要請していた月刊誌「はすだだより」6月号に恒例の「外国人のための蓮田日本語教室受講生・日本語スタッフ募集」記事が掲載されましたが、9月号より毎月同様な募集記事が毎月掲載される予定です。今後、同誌による12倍の効果を期待しましょう。
野村
2022/4/12
蓮田日本語教室ボランテイアの会 会長引受の件
本日、多少大袈裟ですが、蓮田日本語教室20年の歴史を継承すべく、本日、大沼会長に会長職務を継ぐ旨電話回答させていただきました。 今後、副会長の三國さんやスタッフの皆さんと共に、現在及び将来の教室学習者が、日本語学習を通じより充実した生活が送れるよう支援に微力を尽くす所存ですので、ご理解とご協力をお願いいたします。
今後、教室学習、PR活動等に関した動きも時折、電子メールや本欄でスタッフの皆さんにお知らせする予定ですが、皆さんからの提言や情報発信を期待しています。
野村
2022/2/10
来る2月17、20、24日の白岡国際交流会主催の「日本語学習支援ボランテイア養成講座」に蓮田教室から次の方が参加する旨、連絡いたしました。
17日(木) 20日(日) 24日(木)
大沼 x 〇 x
堀口 〇 〇 〇
三國 x 〇 x
太田 x 〇 x
(野村 〇 〇 〇
野村記
2021/9/10
本日、蓮田日本語教室に5-6年在籍された泉さんが、横浜へ引っ越しされるとのことで、教室に挨拶にこられました。
短いご挨拶でしたが、2020年初頭からのコロナ騒ぎ以降も、教室の運営に副会長としてご尽力いただいたことに対し、学習者も含めた皆さんから暖かい拍手が送られました。今後泉さんのバイオリンが聞けなくなるかと思うと一抹の寂しさを覚えます。
しばらく前から体調を崩され、まだ本調子ではないご様子でしたが、今後新天地での回復とともに、ご活用されることをお祈りいたします。 野村記
2021/6/5
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令和3年4月 野村 |
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蓮田市議会防災・水害関連一般質疑応答内容(H25年12月~R3年3月) | |||
R21/12以降質疑応答なし | |||
質疑年月日 | 質問議員 | 質問内容 | 回答内容 |
R1/12/11 | 山田慎太郎 | 特定外国人労働者受け入れに関して | |
(1) 市内業者組合の設立について | 価値観や習慣から外国人労働者とのトラブルが増加が予想される。 まずは当事者間の | ||
(ア) 現状について | 解決が求められるが言葉上の意思疎通等で,受け入れ事業者が窓口とならざるを得ない | ||
(イ) サポート体制について | ケースの増加が予想される。 組合状況は現在把握していないが、情報提供があれば | ||
(ウ) 今後の市と県での商工会の取り組みについて | トラブルの減少に寄与できる可能性があるので、今後組合等の情報を市として把握に | ||
努めたい。 | |||
令和元年11月8日現在、外国人技能実習機構HP上、 | |||
許可された管理団体は市内になく、商工会も把握せず。 | |||
外国人労働者受け入れを商工会や県関係機関と連携し考えていく必要がある。 | |||
R1/9/18 | 山田慎太郎 | 蓮田市国際文化交流会における今後について | 蓮田商工業者の人手不足は深刻な問題で、今後外国人労働者に頼ざるを得ない状況。 |
(1) 蓮田市国際文化交流会サポート検討状況 | 外国人から住みやすい街の魅力を発信していくことは、地域活性化に不可欠で、豪州交換 | ||
(ア) 近隣市町村(県内)の状況 | 留学制度も民間発、行政と手を取り合う素晴らしい事業だが、外国人の運営も困難が多い。 | ||
(イ) 委託業務について | (ア)名義後援、市共催事業は会場の提供が多い。民間団体の自主的な運営が多く、行政は | ||
(ウ) 効果について | 側面支援。 | ||
(イ)白岡湖国際交流協会に事業委託、内容はオープンサロン、日本語教室、ボランテイ養成 | |||
講座等。 H16年度から実施? | |||
(ウ)国際化の進展による外国人旅行者、労働者の増加が予想され、多言語による生活必需 | |||
情報や地域活動への参加促進などが今後求められる。 | |||
国際文化交流会がH11年4月設立し、日本語教室支援や各種イベント参加を通じ、国際 | |||
交流に貢献。 市として、近隣自治体の団体支援状況を参考に、支援の在り方等について | |||
検討していく。 | |||
ワンナイトステイ事業登録者数は7家庭だが、徐々に減少中で、HPや広報誌等を通じ増やす | |||
ことを考える。 | |||
H28年度に蓮田ガイドブックを5か国語で作成(英中韓西葡) | |||
H29.3.13 | 斉藤隆宗 | 遠隔自治体間連携防災状況は? | 東日本大震災以降、国の「防災基本計画」に「遠隔地方公共団体との協定締結」盛込。 |
蓮田と長野県松川町でH24/10月に「災害相互応援協定」を締結し、毎年相互の防災 | |||
訓練で物質輸送訓練、イベント相互訪問を実施。 | |||
H21年新潟県の「ボウサイグリーンツーリズム」事業へ自主防災会関係者・市職員も参加し、 | |||
防災意識の高揚や交流を深めている。 | |||
東日本大震災時は南三陸町へ市職員12名を1か月派遣し、確定申告の手伝い実施。 | |||
市内在住外国人の防災避難体制は? | H29/3月現在、521人が住民登録、 | ||
(渡辺総合政策部長回答) | H28年9月総合防災訓練で外国人が避難所に避難してきたことを想定し、英語に | ||
翻訳し避難者への呼びかけを行う訓練を行った。外国語通訳のボランテイアが | |||
配置されるまで、ある程度の時間が必要で、その間の身振り・手振りによる意思疎通 | |||
が必要。 | |||
H28/12月発行「蓮田ガイドマップ蓮田ナビ」の「市内施設一覧」に避難場所等を英中 | |||
国語、韓西葡5ケ語で周知を図る。 H30年から避難場所等のローマ字案内看板に | |||
外国語表記を検討する。 | |||
日本語のできる外国人数未把握、公民館で外国語教室を開催している人達の | |||
ネットワークを通じ通訳を依頼できればと考えている。 | |||
外国人の避難計画では「逃げる、隠れる」等易しい | 日本語に堪能な外国人人数は把握していない。公民館等で外国語教育を開講して | ||
日本語マニュアルが必要だが、市内の日本語の | いる人たち、彼らのネットワークを通じ通訳を依頼できればと考えている。 | ||
達者な外国人に災害時助けを乞うこともありうる。 | |||
こういう人たちのリストアップは? |
2021年1月10日(日)お知らせ
本日10日のスタッフ打ち合わせで、1都3県のコロナ緊急事態宣言により、当面2月7日まで教室は休講と決まりました。
再開日については、事前に担当スタッフより学習者に連絡する。
併せて、以下の事項も話し合われました。
1 ホームページ運営関連事項は、基本的に野村に全面的に一任する(大沼会長提案)。
2 今年は、蓮田教室開設20周年に当たり、記念誌作成・発行の提案があった(野村提案)。
教室再開後、記念誌発行要否や進め方について打合せを行う。 本提案について、スタッフ各自の事前検討をお願いします。
今後、このような形でスタッフに連絡したいと考えますので、ご協力ください。
ご意見やご要望がありましたら、ホームページの「お問い合わせ」或いはEメールで野村宛お知らせください。
令和2年1月10日 野村
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